幼児の通信教育

 幼児教育というのは、我々親の最大の関心事ではないでしょうか。子どもの成長に合わせて、こういったカリキュラムで幼児教育をしていくといった考えを持った親は、そんなにいないと思います。まずは家庭で手軽にできる通信教育から始めようと、通信教育に興味を持つ方もいるでしょう。 幼児向けの通信教育プログラムは、各社から迷うくらいにいろいろ出されています。さすがに幼児向けだけあって、大人の通信教育とは違い、遊びの要素が強くて、お勉強というよりは「楽しく体験して学ぶ」というところに主眼が置かれているようです。 幼児の通信教育は、価格がリーズナブルなものから高額なもの、毎月(一回)定期的に送られてくるものや、まとめてすべての教材を購入するものまで幅広くあります。 どの通信教育にするかを選ぶ際は、まず内容を確認することは当然のことですが、そのほかにも、定期購読を途中でやめた時の扱いや、「全部買ったらどれくらいになるのか」などをしっかり確認しましょう。私個人としては、まとめてすべての教材を購入するものよりも、毎月定期的に送られてくるものをオススメします。なぜなら、子どもが途中で飽きてしまったら、全く無駄になってしまうからです。それに、毎月届くものを親子で待つという楽しみもあります。 幼児教育の基本は、まず子供と一緒に楽しめること。親が一緒に遊んでくれることは、子供にとって最もうれしく安心できることです。幼児向け通信教育の利用の際は、まず良好な親子関係を築くことが大前提で、教材はその条件が満たされて初めて役立つ補助的なものという風にとらえるようにしましょう。

幼児の体操教室

 幼児教育の1つに最近では、幼児体操教室というのがあります。わたしたちが子供の頃は、そんな幼児の体操教室なんてものはなかったという人も多いかもしれませんね。昔の「教室」といえば、数学や英語など「お勉強」に関するものが主流だったように思います。幼児の体操教室で学ぶことの例としては、跳び箱・縄跳び・マット運動・鉄棒・フラフープ等があるようです。 幼児(子供)といえば、「外で体を動かして遊ぶのが大好きなもの」というイメージを私はもっていましたが、現代は必ずしもそうではなく、運動が嫌い、外で遊ばないという幼児も増えています。これは、テレビゲームなど家の中で運動せずに遊べる道具が増えてきたことも理由の1つでしょうが、幼児が被害者となる犯罪の多発で、親が安心して子を外で遊ばせることができないといった実態も関係しています。 幼児の体操教室は、こういった社会変化からくる要請もあって、最近は特に親から注目されています。どんな人生を歩くにしても、体力や運動神経はあるにこしたことはありません。また身体や臓器の成長は、子供の頃の運動量で左右される部分もあります。子供の頃あまりにも運動しなかったため、大人になっても心臓の大きさは子供サイズ=成長しなかったというケースもあります。 また、悲しいことに、子供とどう遊んでいいかわからないと悩む親も最近多く見られるため、幼児の体操教室には、そういった親の苦手な部分を補足し、親の不安をほぐす役割もあるようです。

幼児の音楽教室

 幼児教育というものはいろいろなものがありますが、その一つに「幼児向け音楽教室」というものがあります。人の音感がもっとも発達するのは4歳~5歳くらいといわれています。そのため、「ピアノなどの楽器を習い始めるのは、幼児期からでないと遅い」とまでいわれています。 幼児の音楽教室では、まずいろいろな音楽をたくさん聴くことから始まります。音楽は「聴く」ことから始まるといわれ、その人が将来音楽家になれるかどうかは、幼児期にどれだけ多くの音楽を聴いたかで決まるともいわれます。と言っても、音楽家にしたいと思って、音楽教室に通わせる親はそんなにはいないと思います。 幼児向け音楽教室で音楽に触れることを通して、子供たちは聴き、歌い、感じ、踊るなど、のびのびと心を表現し、豊かな心を自然と形成していくことができます。音楽は、人の心を豊かにする力をもっています。 幼児向け音楽教室を選ぶ時には、楽しく音楽に触れ合えるようなカリキュラムのところを選ぶといいでしょう。音楽教室に通う以上、正確に音程をとれるようになることも重要ですが、音楽が「音を楽しむ」と書くように、子供たちが音楽を楽しめることが一番だと思います。たくさん童謡などを歌ったりすることは、日本語をたくさん覚える機会ともなります。メロディにのった歌詞というのは歌いやすく覚えやすいからです。また、童謡には季節感のあるものも多く、あふれるような情緒を同時に養うこともできるでしょう。楽しく歌うことで、子供たちの感性はいっそう磨かれていきます。 幼児向け音楽教室に通えば、即、豊かな心をもつ子供に育つというものではなく、いかに抵抗感なく音楽に親しんでいけるかが重要といえるでしょう。